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「原発処理水は、南鳥島に運んで海洋放出せよ!」

福島第一原発事故から9年の歳月が流れたが、廃炉に向けた工程が進まない。その大きな原因は、原発処理水(トリチウム水)の処分方法を決められないことにある。既に120万トンの処理水タンクが立錐の余地なく並んでおり、このままでは2022年夏までに満杯になってしまう。
そこで私は、去る3月3日、参議院予算委員会でこの問題を取り上げ、政府の見解を質した。政府の小委員会は、処分方法として海洋放出と水蒸気放出など5つの方法を挙げ、その中で海洋放出が最も現実的と指摘している。私たち日本維新の会も、海洋放出を政府に要請している。
ところが、この海洋放出を福島で行えば、甚大な風評被害を招き、地元の水産業に壊滅的な被害を与え、福島の復興に大きなダメージを与えることになる。当然地元は大反対だ。それを恐れて政府は決断できずにいる。
そこで私は、この状況を打破するために、南鳥島に輸送した上での海洋放出という大胆な提案を試みた。
南鳥島は日本列島の東南に、東京から1950kmも離れた絶海の孤島である。国交省、防衛省の職員が交代で駐在しているが、住民のいない無人島であり、2010年より停泊地を造るための岸壁工事も行われている。この太平洋に浮かぶ小島に原発処理水を運び、陸上のタンクに注水した後、希釈して海洋放出してはどうかというものだ。
その優位性、メリットを説明したい。
まず第一に、福島から2000kmも離れている上、近隣の漁業者もほとんどいないので、風評被害による影響が小さく、継続的かつ安定的な処分が可能だ。
次に、無人島のために地域住民がいないので、小笠原村と東京都という地方自治体の理解を得やすい。
最後に、処分に必要なインフラ整備と処理水輸送が可能である。現在、岸壁工事を行っており処理水を積んだ船(タンカー)を接岸することもできる。また、海洋法条約の規制で、船から海に直接放水することができないので、一時保管するタンクを造るスペースが必要だが、十分対応できる。
とはいっても、立ちはだかる課題もある。まず、原子力規制委員会が、処理水の海上輸送を認可するのか。ただこの問題については、既に放射性廃棄物の海上輸送が行われており、また、政府の小委員会も海上放出に前向きなので不可能ではないだろう。
次にコストの問題だ。福島原発の処理水の処分費用は、設置運営者である東京電力がもつのが原則である。遠隔地に海上輸送しての海洋放出という一大計画なので、莫大な金額となろう。しかし一方で、福島第一原発での処理水保存費用や風評被害対策にもコストは無尽蔵だ。さらに、処理水処分の遅れによる廃炉工程全体への影響ははかりしれない。早期解決を優先した上で、コストパフォーマンスを比較すれば、南鳥島提案が優位に立つと考える。
以上が私の提案の概略である。これに対して、安倍総理も梶山経産大臣も「今後関係者の御意見をしっかりと伺った上で、政府として速やかに意思決定を行う考えであります。」と危機感のない官僚答弁を繰り返すばかりだった。
ところが、政府の反応とは対象的に、国民の反応はビビットだ。福島の漁民の方からも「国会の先生方の同意をもって、積極的に進めてください。」という賛同のメールが届いた。
福島原発の処理水の現状を放置したままでは、原発の廃炉は進まず、福島の復興はありえない。政府は一刻も早く処分方法を決定し実行すべきだ。私の南鳥島提案は関係各方面からの反対意見を最小化し、早期に実現できる画期的な方策だと確信している。皆さまのご意見、ご賛同をいただければ幸いである。

令和2年3月16日
参議院議員 松沢成文

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