友、遠方より来たる
友、遠方より来たる。
3月22日にWHOの生活習慣予防局局長で世界のタバコ規制の第一人者であるダグラス・ベッチャー博士が私のオフィスを訪ねてきてくれました。
ベッチャー博士と初めてお会いしたのは私が神奈川県知事として全国初の受動喫煙防止条例を制定しようと奮闘していた頃。当時、WHOのタバコ対策担当部長であった博士には本当に様々なサポートをして頂きました。以来、一昨年には私がジュネーブのWHOに博士を訪問、昨年には超党派の受動喫煙防止法実現議連でご講演を頂くなど、タバコ問題の同志として刎頸の交わりを続けています。
この日は博士と2020年東京オリパラ大会に向けた日本のタバコ規制について意見交換。舛添知事が一度は都として受動喫煙防止条例を制定する方針を表明しながら、都議会与党の猛反発を受けて撤回し逃げてしまったことや、国レベルでの議論の状況を説明しました。
その後は、一見は百聞に如かず、私が案内して国会内の喫煙状況を見てもらいました。本会議場周辺の会派控室は会派によっては喫煙可ですし、傍聴席の目と鼻の先にも臭気ダダ漏れの喫煙ブースがあります。国会内に漂うタバコの臭気に「国会でこれでは日本ではタバコ規制が進まないはずだ」とカルチャーショックを受けた様子でした。
「松沢さん、世界に冠たるタバコ大国の中国でさえ五輪のために徹底した受動喫煙防止法を制定した。ロシアもだ。どうしたんだ日本は。20世紀、いや17世紀のままじゃないか。このままでは、本当に日本のdisgrace(不名誉)になるぞ。」
この言葉を残して去って行った博士。東京オリパラで恥をかかないためにも、世界基準の受動喫煙防止法を制定しなければなりません!