10月16日の文教科学委員会で質問しました
9月29日に開会した臨時国会は大臣の所信表明も終わり、いよいよ各常任委員会での質疑が始まりました。私も、10月16日、所属する文教科学委員会で今国会初めての質問に立ち、下村博文オリンピック・パラリンピック担当大臣と議論しました。
テーマはオリンピックのゴルフ競技会場です。ゴルフ競技の会場は埼玉県所在の名門プライベートコース、霞ヶ関カンツリークラブに内定しています。しかし、この選定には様々な問題があることが最近表面化しているのです。
そもそも、東京都は2016年オリパラ大会にも開催都市として立候補していましたが、その時の招致活動では、都が所有するパブリックコースである若洲ゴルフリンクスを会場予定地として申請していました。ですから、2020年大会でも当然若洲が選定されると思われていましたが、いつのまにか霞ヶ関に変わっていたのです。
若洲は都心に位置し、選手村からも近く、アクセスに非常に優れています。一方、霞ヶ関は都心から距離にして50㎞以上、車で1時間以上もかかってしまいます。東京はコンパクトな会場配置を売りにして招致を勝ち取ったはずです。これでは詐欺でしょう。
また、この霞ヶ関の選定過程は極めて不透明であり、議事録の公開を請求しても、誰がどんな発言をしたかも分からない極めて簡略な紙しか出てこないそうです。霞ヶ関の理事会内でもオリンピック会場となることへの賛否が渦巻き、混乱が生じているとの情報もあります。霞ヶ関を前提として準備を進めていたら、急に理事会が会場を辞退するということも大いにあり得るのです。
さらに、オリンピックのために公費を使ってコースの改修を行った場合、そのレガシー(遺産)を享受できるのは誰でしょうか?プライベートコースである霞ヶ関は、会員同伴か会員の紹介がなければプレーできません。つまり、多くの国民、都民は、オリンピックのレガシーを享受することができないのです。一方、パブリックコースである若洲ならば、誰でもプレーすることができます。政府は「オリンピックのレガシー」という言葉を盛んに使っていますが、そうであれば、誰もがレガシーを享受できる会場にすべきは当然のことです。
その他にも、オリンピック会場という観点からは若洲の方が優れている点がたくさんあります。
下村大臣には以上のような問題点を指摘し、方針転換するよう決断を迫りました。
議論の詳細を知りたい方は会議録をぜひご覧下さい!
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http://youtu.be/GKcHXNTgr_o?list=UUqvKn4lXwqYBWhsDc2MjoVw
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