健康増進法改正案の成立あたって
本日の参議院本会議で、受動喫煙防止対策の強化を図るための「健康増進法改正案」が可決・成立しました。この政府案に対して、私たち希望の党は日本維新の会と共同してより実効性の高い厳しい内容の対案を議員立法で提出し、厚生労働委員会で同時に審議されましたが、残念ながら数の力で負けてしまいました。
今回の政府案は、受動喫煙の被害を受けやすい飲食店について、客席面積100㎡以下の飲食店全般で喫煙を認めた結果、例外のはずの喫煙できる飲食店が過半数の55%になるという骨抜きの案になっています。他にも、現在およそ9割が全面禁煙となっている小中高校にも、敷地内喫煙を認めるなどの問題点が様々指摘されました。
今後は、東京都の受動喫煙防止条例のように、緩い内容の法律に規制を上乗せする条例を整備する自治体の動きが期待されます。
また、我々国会議員も5年後の法律の見直しを待たずに、来年のラグビーW杯、そして再来年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、受動喫煙対策を進める取り組みに一層力を入れていかなければなりません。
私は、神奈川県知事だった2009年に全国初の受動喫煙防止条例を制定しました。その後、条例の理念を全国に広めるとともに、国民の健康と命を守るために実効性のある法律の成立を目指して活動を続けてまいりました。
また、4年前に立ち上げた「東京オリンピック・パラリンピックに向けて受動喫煙防止法を実現する議員連盟」では幹事長を務め、同じ志を有する超党派の議員とともに議員立法を目指して活動を続けてきました。
今回の法案成立は決してゴールではありません。皆さまとともに受動喫煙対策を強化・充実する運動はスタートしたばかりです。今後とも皆さまのご支援よろしくお願いします。
平成30年7月18日 松沢成文
※希望の党と日本維新の会で共同提出した法案はコチラからご覧いただけます。