松沢成文が、次世代の党の機関誌「ネクスト」で書評の連載を
を開始して好評を博しております。

６月号掲載分を転載しますので、ぜひご一読ください。

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今回は明治時代のキリスト者、内村鑑三の『代表的日本人』
をご紹介します。

さて、私はライフワークとして二宮尊徳（金次郎）の
研究をしており、これまでに『二宮尊徳の破天荒力』、
『二宮尊徳の遺訓』という二冊の本を上梓し、実は、
今も第三弾を執筆中です。

なぜこれほど尊徳に傾倒しているかといえば、地元神奈川の
偉人ということもありますが、それ以上に、その思想と
実践が大変素晴らしいものであるにもかかわらず、
戦後の教育によって、多くの日本人の記憶から忘れ去られよう
としていることに強い危機感を抱いているからです。

戦前は修身の教科書で必ず尊徳を勉強し、小学校の庭には
銅像が立っていたものでしたが、それが滅私奉公や封建主義と
結びつけられて敬遠されてしまったのです。残念でなりません。

そんな尊徳を学びたいならば、まずは『代表的日本人』でしょう。
本書は、海外の人々に日本人を理解してもらうために英文で
執筆された、日本を代表する偉人の伝記で、尊徳の他にも、
上杉鷹山、中江藤樹といった昔は誰でも知っていた偉人の生涯が、
有名な逸話なども盛り込みつつ、分かり易い文章で簡潔に
書かれています。

日本人の美徳であった謙譲、忍耐、倹約といった精神をよく私達に
思い出させてくれる一冊です。

※次世代の党機関誌『NEXT　VOL.4』掲載