よみがえった川崎の自由民権運動
川崎市長選挙で同志・福田のりひこ君が、わずか3,000票という僅差で劇的な勝利を収めました。
福田君の健闘を称え、スタッフの皆さん、ボランティアの皆さんの献身的なサポートに敬意を表し、良識ある市民の皆さんに心より感謝申し上げます。
福田君は、結果の判明後、大政党の相乗候補と無所属市民派の戦いを「連合艦隊対手こぎボート」と評しました。
思えば一年前、私も同じ構図で都知事選挙を戦いました。
私は期待に応えられず惨敗を喫しましたが、福田君の素晴らしい戦いぶりで、私の雪辱まで果たしてもらった思いです。
今回の選挙では、川崎市の政治文化が問われていたのだと思います。
42年間もお役人出身者が続き、最近では中央官僚の天下りポストになっていた市長職に、自民党、公明党、民主党、連合という、理念も政策も全く違う政党・団体が談合して候補を担ぐと言う、旧態依然とした政治スタイル。
これに対して果敢に挑戦を挑んだのが福田君でした。
川崎で生まれ育ち、県会議員として、民間人として様々な活動をしてきた自負をもって、
利益団体と化した今の政党と一線を画し、とことん無所属で市民代表の立場で戦いを挑みました。
この姿勢と勇気に、良識ある市民の皆さんがエールを送って下さったのだと思います。
ただ、この勝利はゴールではなくスタートです。
選挙で公約してきた政策をいかにして実現していくか。
福田君の手腕が大きく問われています。
議会の大多数は野党で厳しい攻撃をしてくるでしょう。
職員や利益団体の一部は行政改革に抵抗するでしょう。
こうしたハードルを一つ一つ乗り越えていき、民主政治を実現していかなければなりません。
今回の市長選挙は、官権対民権の戦いだったのです。
政党と官僚という支配する側が市政を進めていくのか、
それとも市民の参加や民間企業団体の協力を得て、
民間主導、官民連携の新しい市政を作るのかという戦いの構図において
川崎市の戦後の歴史で初めて民権派が勝利したのです。
川崎の政治文化が大きく変わる記念すべき勝利だったと思います。
川崎北部は明治期、自由民権運動の盛んな地域でした。
100年の時空を超えて、川崎の自由民権運動が蘇ったのです。