東北地方太平洋沖地震への知事の動きについて その⑥
臨時記者会見】
18日19:30より、臨時の記者会見を開く。
発表項目は、4件。①湘南丸による福島県への支援物資輸送等について②地震等に伴う本県への到着被災者を対象とした受入住宅の募集について③福島県からの避難者受け入れ緊急要請への対応について④ホームステイボランティアについての4件である。また、①については、今夜22時の湘南丸の三崎漁港出港には、私も見送る予定であると話した。
記者からは、特にホームステイボランティアについて何問か質問があり、関心が高かった。知事から、子どもが既に独立するなど、部屋に余裕のある家庭が是非手を挙げてほしいこと、子どもを預かって学校に通わせるなど里親的な制度であり、全国知事会でも提案していくことなどを答えた。
【第18回本部会議】
18日20:00から、第18回本部会議を開催。知事から、湘南丸による支援物資輸送など4件を発表した臨時記者会見を先ほど行ったことを報告。次に、安全防災局長から、原子力安全・保安院が福島第一原発の事故について、国際原子力事象評価尺度(INES)の暫定値を従来のレベル4からレベル5に引き上げたことを報告があった。しかし、現在の神奈川県内の放射線量は0.05~0.07毎時マイクロシーベルトであるので、安全であるとのこと。
次に保健福祉局長から、常陸大田市の避難所から人工透析患者24名を県内8機関で既に受け入れたこと、社会福祉施設等への要援護者の受入れ調査の依頼が厚生労働省からあり、現時点での対応の可能性を回答した旨の報告があった。県土整備局長からは、全国で20チーム60人ほどの建築士の派遣について、被災地より依頼があり、本県からも1チーム派遣する旨の報告があった。
知事から2点指示が出た。1点目は、県は広域自治体であるので、県だけの避難所の状況だけでなく、県内市町村全体で避難所がどの程度あるのかなど、県内全般の情報について収集する必要があること。2点目は、ホームステイボランティアについて、小中高生を受け入れる里親制度のようなものであるので、県内での学校の受入れについて教育庁に配慮するよう依頼した。