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No.1 【二宮尊徳の成功法則】 二宮尊徳の言葉から学ぶ、偉業を成し遂げる唯一の方法

  大きな目標を前に「どこから手をつけていいか分からない」という悩みに対し、二宮尊徳は「積小為大(せきしょういだい)」という、シンプルかつ強力な答えを示しています。

 尊徳は、大きな成果とは膨大な「小事」の積み重ねであると説きます。

「大事を成しとげようと思う者は、まず小事を努めるがよい。(中略)およそ小を積めば大となるものだ。一万石の米は一粒ずつの積んだもの(中略)、万里の道は一歩ずつ重ねたもの(中略)。だから小事を努めて怠らなければ、大事は必ず成就する」
(『二宮先生語録』齋藤高行著より)

 画期的な製品開発も部品開発の積み重ねであり、大規模な契約も一件一件の訪問の積み重ねです。尊徳は、「小事」をおろそかにして「大事」ばかりを夢見る姿勢を厳しく戒めました。さらに農業を例に、その膨大な手数を解説します。

「世間の人は、とかく小事を嫌って大事を望むけれども、本来、大は小の積ったものだ。(中略)いま、日本国中の田地は広大で(中略)みんな一鍬ずつ耕し、一株ずつ植え、一株ずつ刈りとるのだ。(中略)その手数を考えてみるがよい。だからして、小事を努めねばならぬいわれがよく知れよう」
(『二宮翁夜話』福住正兄著より)

 私たちは大きな成果という完成形だけを見て圧倒されがちですが、その本質は無数の地道なタスクの集合体です。目標達成の唯一の方法は、それを構成するタスクを一つひとつ着実に実行していくことなのです。

 この「積小為大」は、尊徳自身がその生涯をかけて実践し、証明した原理でした。
十六歳で孤児となった彼は、荒れ地を開墾し、村人が捨てた苗を拾い集めて植えるという、実に地味な一歩から始めました。その結果、「一俵余り」の米を収穫し、「およそ小を積んで大とするのは自然の道なのだ」と確信します。

 この「最初の小さな成功(一俵の米)」を元手として、着実に収穫を増やしていった彼の方法は、現代ビジネスにおける「スモールスタート」の考え方そのものです。最初から完璧を目指すのではなく、まずは最小限の労力で「最初の小さな成功」を手にし、それを次に繋げていく。このサイクルこそが、大きな目標を達成するための最も確実な道筋です。

 野球界のレジェンド、イチロー選手も「小さなことを積み重ねることが、とんでもない所にたどりつくただ一つの道」と語っています。「天才」と呼ばれる人ほど、この「小事」の重要性を理解し、愚直に実践しているのです。

 もし今、大きな目標の前で立ち尽くしているなら、一度その目標を徹底的に分解し、「今日できる最小の一歩」に落とし込んでみてください。その地道な一歩の積み重ねが、いずれあなたを偉業へと導くはずです。

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