参議院文教科学委員会で質問しました
6月18日、参議院文教科学委員会において、法科大学院の教育と司法試験等との連携等に関する法律等の一部を改正する法律案についてや、AIによる国家試験等の問題予測になどついて質問しました。
司法試験の予備試験の短答問題で、AI(人工知能)が問題の6割を予測して正解した!
これは過去2回の正解率59%より高い!
この問題を今日開催された参議院文科委員会で取り上げ政府の見解を質しました。
このAIを開発したサイトビジット社は、来年からこの予測問題を販売するとのことです。
そうなるとお金を出してAI情報を買った受験生が有利にならないでしょうか?
経済的に法科大学院に行けない者のために設けた予備試験なのに、お金持ちが有利になるのはいただけません。
さらに問題なのは、その会社は今後、司法試験本体にも、司法書士試験、行政書士試験、宅建試験、さらには大学入試センター試験にもAIによる予測問題と正解を提供すると言っていることです。
こうなると、各国家資格試験の短答問題がAIに大きな影響を受けて公正性が失われることにならないでしょうか?
私はAI技術の向上を支持しているが、暗記中心の試験はAI対策を図らないと大変なことになります。
しかし、法務省に質しても「試験に影響を与えるので、答弁はひかえさせていただく」の一点張りです。
問い詰めて、ようやく「司法試験委員会で検討する」という答弁を引き出しました。
AI技術の発達は大きな社会変革をもたらすが、こうした問題も発生させることもあります。
対応が追いつかないではすまされません!
質疑の模様は以下の動画でご覧ください。
また、会議録はこちらでご覧頂けます。